経営理念

世界中の人の健康を見守る。

あっと株式会社代表取締役の武野團(たけのだん)です。当社の「血管美人」は毛細血管の血流を観察する機器です。開発者は、父の武野照男(株式会社健康科学研究会会長)です。

父は事業家でした。電車の脱線防止システムや歩道橋昇降システム等、画期的なアイデアを考えることが好きな人でした。

2001年にガンを発症した父は、仕事をしながら、サプリメント等さまざまな療法を試すようになりました。ところが、療法の効果を図る計測機器がないことに気づきます。

「血液が”ドロドロ”とか”サラサラ”とか言うけれど、効果を把握することができないままに誰もが薬やサプリメントを飲んだり、医療を受けて いる。それでいいのだろうか…。」

そう考えていた父が出会ったのが、「毛細血管像と臨床」(小川三郎氏 著)という本です。毛細血管というのは、心臓から送り込まれた血液がU ターンするところです。

「ひょっとしたら、その毛細血管の血流がスムーズであれば”血液サラサラ”ということになるのではないだろうか?」

そう考えを巡らせているうちに、ある大手器械メーカーの方と出会い、故小川先生が毛細血管の血流を測る機器を作りたいと考えておられたことを知ります。

「その機器を自分で作ろう」

そう決意した父は、自ら機器開発に取り組み、2年後の2003年に販売開始にこぎつけます。

2004年頃には、毛細血管血流観察映像がテレビを中心とした健康情報番組に取り上げられてブームとなり、機器生産が追いつかない事態も経験しました。

父は2009年に亡くなりました。

健康な人が増えることで、注意していたら、ならなかった病気になって亡くなる人を減らしたい。それが父の遺志を受け継いだ私の願いです。

実際に、冷えを感じる方や、不定愁訴で悩む方の毛細血管を見せていただくと、その状態を反映させた血流の画像となっています。毛細血管観察で自分の毛細血管状態を見ることで、自分の健康状態についての気づきを得ることが、生活習慣の改善など健康を守ることにつながっていくと考えます。

「血管美人」は、すでに2千台強の販売実績があります。ただ、今までの装置は血流を観察するという機能の機器でした。

今、取り組んでいるのは、毛細血管を観察できるだけでなく、数値化までできる機器の事業化です。数値化については、大阪市イノベーション創出補助事業として、大阪大学医学部と共同で取り組みを進めているものです。

数値化することで、属人性に依存せずに、誰が測っても、毛細血管の血流の状態が把握できるようになります。

また、今後は、毛細血管のカタチ・長さ・太さと実際の血液状態と年齢との相関や生活習慣・疾病との関係性を科学レベルで分かるようにしていきたいと考えています。

世界中の人々の健康を見守りたい。

「血管美人」が人々の健康維持にもっと貢献できるようになることを目指して、今後も活動を続けてまいります。

2025年1月1日
あっと株式会社
代表取締役 武野 團

経営方針

  1. 顧客満足:社会的に有用な製品・サービスを、品質、安全、環境に十分配慮して開発、提供し、 顧客の満足と信頼を獲得します。
  2. 誠実な企業活動:公正、透明、自由な競争を行うとともに、政治、行政そして市民および団体と、 健全かつ正常な関係を維持します。
  3. 社会との調和:国際社会や地域社会の文化や慣習を尊重し、その発展に貢献する経営を行います。

あっと株式会社におけるDX戦略について

2025年4月吉日
あっと株式会社
代表取締役 武野團


1. はじめに

あっと株式会社は、創業以来「世界中の人の健康を見守る」ことをミッションに、非侵襲毛細血管スコープの開発と社会実装を推進してまいりました。近年では、医療・ヘルスケア分野での活用にとどまらず、研究機関・企業・自治体との連携により、健康経営や健康増進に資するデータ取得と解析技術の提供を行っております。

生成AI、クラウド連携、IoT技術の急速な発展に伴い、当社ではこれらのデジタル技術を活用した業務・製品・サービスの高度化を経営の中核戦略と位置づけています。
本戦略では、社内外の技術資産やデータを統合し、「誰でも・どこでも・客観的に」毛細血管指標による健康状態の可視化を可能とする社会インフラづくりを目指してDXを加速させてまいります。


2. DX戦略の柱

① 測定から解析・フィードバックまでの一貫したデジタル化

現在開発中のオートフォーカス型毛細血管スコープにおいて、撮影から画像解析、指標数値化までを一気通貫で自動処理する仕組みを構築中です。
これにより、これまで専門的なオペレーションを必要としていた撮影・評価工程の属人性を排除し、誰でも高精度な評価が可能なシステムを目指します。

② 顧客・研究・販売データの統合と活用

顧客管理(CRM)、測定データ、研究成果、販売履歴などの情報をクラウド基盤上で統合管理することで、サービスのパーソナライズ、ユーザー理解の深化、研究開発テーマの探索を可能とします。
また、当社が保有する大量の毛細血管動画データと評価指標を機械学習へと活用し、将来的なAI健康予測モデルの構築を見据えています。


3. DX推進体制と人材育成

DX推進のため、CEO直下に「DX推進室」を設置し、開発・営業・研究・業務支援チームが部門横断で連携するプロジェクト体制を構築します。
また、社員に対しては、医療×AI・デジタル技術に関する学習機会を提供し、DX人材の育成と専門性の強化を図ってまいります。


4. システム・インフラの整備

  • 毛細血管スコープとクラウド型毛細血管画像解析システム(CAS / CASRating)とのシームレスな連携強化
  • 測定機器のIoT化
  • PHR等とのAPI連携強化

5. DX進捗のKPI

  • クラウド型毛細血管画像解析システムを用いた解析件数:月間1,000件以上
  • 社内IT化率(紙→デジタル):90%以上
  • 顧客DBと測定データの連携率:80%以上

6. 情報発信とステークホルダー連携

  • Webサイトやプレスリリース等を通じて、DXの進捗や新機能を定期発信
  • 展示会(ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット、学会等)でのデモ実施
  • 大学・研究機関との共同研究成果を論文・学会で発表

結び

あっと株式会社は、「世界中の人の健康を見守る社会インフラ企業」として、デジタル技術の力を最大限に活用し、未病・健康増進の領域に新たな価値を創出してまいります。
DX推進を通じて、社員一人ひとりがやりがいと成長を実感できる環境づくりにも注力し、技術と人を両輪に、持続可能な未来を実現してまいります。

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